拝啓 29歳のキャバ嬢へ

29歳 職業:キャバクラ嬢。30歳を目前にし、次の行き先が見えなかったあの頃の自分。夜の世界で出逢った人に生き抜く知恵を学び、昼間の世界で実戦で鍛えて早8年。今、過去の私に何を伝えようか。

婚活に効果があったのは女子力アップよりキャリアアップだった

次は私生活についてのことを伝えます。

おそらく仕事と同じぐらい大きな関心事だと思う。

 

きっと普通に結婚して、出産をし、育児をしているなんてとても想像できないでしょう。

このまま独身でいることを覚悟して、1LDKマンションなら自力で買えるなって、現実味を帯びてたっけ。

でも、あなたは母になるのです。お店のママじゃなくて。

 

昼間の仕事を始めたら、あまりに男性と出会う機会がなさ過ぎて愕然としたわ。

毎日、家と会社の往復でごく限られた人としか話すことないの。

毎晩10名以上の男性とじっくり話して、毎月200人以上の男性と知り合うなんて、これって普通じゃない。

 

しかも、ここに来れる男性はある程度選ばれた人ばかり。

決して安くないチャージを支払っているのだから。

横柄な人も嫌味な人も中にはいるけれど、たいてい話題が豊富で楽しい人。

それが異常な世界だったと気付くまでにずいぶん時間がかかったよね。

 

30代入って婚活を始めてしばらくすると、自分が希望するような男性はそうそう見当たらなかった。

たくさんの男性を見たことで恋愛の条件がブクブクに肥えてしまってたのよ。

自分の思うような男性に選ばれる可能性は限りなくゼロだということを悟り、女子力アップよりキャリアアップに邁進した。

そうしたら、その姿を「頼もしくていじらしい」と言った男性との間に子ができ、家族となった。

 

『自分以外の何かに依存するのは危険』

他人と家族となり、母となった今、万が一の時に大切な人を守るために女性は経済的にも精神的にも自立しなきゃいけないと強く感じてる。

 

『若さに依存するのも非常に危険』

価値がなくなるのはあっという間だから。

 

『選ばれるより、選ぶ。決められるより、決める。』

自分が選ぶ側になることが必要だと気付いてからは生きるのがずいぶん楽になったなー。